リモートパパ活

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旧知のシブサワくんとビデオチャットしていて、そこで僕が「リモートパパ活してる」と言うと、露骨にあきれられた。
「現実に会っていろいろやるならわかるけど、リモートでパパになって何が楽しいんだ?」
そう言う現実的なところで話をすると、なかなか会えない実状はある。この子と関係を持ちたいと思っても、地理的に頻繁に会えなければリモートパパ活になるではないか。会える子と現実的なパパ活しろよ、と言われそうだが、パパ活できれば誰でもいいと言うわけではない。例えば20代のピッチピチ美人女子大生とのリモートパパ活と、50代の腐れたおばちゃんとのリアルパパ活と言う選択肢があればどちらを選ぶ?つまり、近くのブスより遠くの美人なわけだ。
「いや、近くにいい子がいなかったり出会いがないというのはわかる。だからと言って、遠くの子とリモートパパ活しなきゃならない意味が分からない」
そういうシブサワくんは、きっとリモートパパ活をしたことがないのだろうな、と思った。
いいもんだよ。つなぎっぱにしておいて「朝7時に起こして」と頼んでおくと、「パパー朝だよ、起きてー」と言ってくれるんだよ。
「それくらい、カノジョにやってもらえばいいじゃん」
お前もカノジョいねーだろ!と逆ギレしそうになる気持ちを抑えつつ、そんな感じでリアルパパ活は肉体的接触もあって敷居が高いが、リモートパパ活はリスクが低く参入者は多い。誰も知らないような離島の美人さんさえパパ活可能なので、思わぬヒロイモノがある世界だ。
「わからんね。無料ならともかくそんなことにお金を注ぎ込むのは」
シブサワくんとは一生分かり合えない気がした。でもまあ、プライベートではサシで酒飲んだり、一緒にキャバクラ行ったりする仲ではある。もっとも、最近はこのご時世だから、彼ともなかなか会えないのだが。
するとシブサワくんが「お、そろそろ時間だから、接続切るよ」と言ってきた。「何か用事あるんか?」と聞くと
「うん、7時からリモートキャバクラ予約してんだよ。いい子の指名が取れたんだよね~」
・・・お前もリモートやってんじゃん!
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