出会い系の処女

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髪の毛は薄いが性欲は濃いウスイくんがいつになく興奮していた。
ウスイくんとはまだ髪の毛が濃かった頃からの仲で、性欲は薄いが髪の毛は濃い僕とは正反対のタイプだが妙に馬が合った。
そんなウスイくんの興奮の理由は「出会い系の処女を遂にゲットした!」とのことだった。
ヤリマンヤリチンしかいないような出会い系の処女なんているの?なんて僕は素朴に疑問に思ったのだが、ウスイくん曰く「処女だから出会いを求めているんだ」と力説していた。出会いの無い処女にとって出会い系は最後の望みを託した駆け込み寺のようなもの。憐れな処女に魂の救済を!とウスイくんはどこかのエクソシストみたいなことを言っていた。先日まで「チクショーまた援デリだったよー」と嘆いていた彼とはえらい違いだ。
ところが、今度こそ処女だと言う。「初めてなのでいろいろ不安な私を優しく迎えてくれる人」が相手側の条件だそうだ。んなもん、本人が言っているだけで寝てみなきゃ処女かどうかわからんだろと思ったが、まあ処女であれ非処女であれ寝るところまでこぎつけることができたら、エロ目的なら大成功だよなと思った。
僕自身は処女と寝たことはない。以前に付き合っていたカノジョも処女のように装いながら、初めての夜に「ごめん。実は違うの」と告白してきた。まあ、過去にどんな男と付き合ってきたかとかは言及する気もなかったが、ああ自分が初めてじゃないんだ、と複雑な気持ちになったことは確かだ。それが原因ではないが、彼女とは長く続かなかった。
そんなことを思い出していると、ウスイくんは「ほらこの子だよ。見た目からして処女!」とスマホで送ってもらったと言う彼女の写真を見せてきた。そしてそこには僕のそんなモトカノが映っていた。
うーん、残念ながらこの子は処女じゃないんだ。と教えるべきか考えたが、ショショショジョジー♪と自作の処女狩りダンスを舞い始めた髪の毛の薄いウスイくんの濃い笑顔を見たら、僕には何も言えなかった。世界は残酷だ。
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