パトロン募集

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いつか、ネイルサロンを開くのが夢だった。
昼も夜も働いて、それでも開業資金にはまだ足りなくて、私はパトロンを募集することにした。
パトロン募集といってもアルバイトもしているので、パトロンにかけられる時間はわずかだった。
私は夕方に仕事が上がって、夜の職場に出勤するまでのわずかな時間にデートをしてお金をくれるパトロンを募集することにした。
初めての待ち合わせで、私は職場で化粧を直して、待ち合わせ場所にむかった。
男性は、走っていった私をみて、優しく微笑んでくれた。
初老のロマンスグレーなんて言葉が似合う素敵な男性だった。
男性は会話も面白くて、一緒に晩御飯を食べたんだけど、すごく素敵なひと時が過ごせた。
ただ、食事をしておしゃべりをするだけで3万円ももらえた。
それから週に3回。彼と食事をすることにした。
数回目かの時に、私の夜の仕事が休みで、彼とホテルに行くことになった。
彼は無理しなくていいと言ってくれていたが、週に3回彼と会っているその時間が、私にとっても癒しの時間になっていたのだ。
ホテルに入ると、私は自分で服を脱いで、彼に抱き着いた。
何時しか、彼に触れたくて仕方がないと思うようになっていたのだ。
彼は繊細な手つきで私の胸をまさぐり、乳首を刺激してくれた。
気持ちよさに息が荒くなっていたが、彼はそんな私をまたいつもの優しい顔で見てくれていた。
「私は頑張ってる女の子が好きでね。だからパトロン募集なんて書いてあるのを見ると、つい会ってみたくなるんだ」
彼はそういって、私の身体を撫でる。
「いつもはお金の支援だけなんだけど、体や私自身を求めてもらえるっていうのはやっぱり男して嬉しいねぇ」
彼の優しい言葉に、キスに、私はそれだけで何度もいけてしまいそうだった。
その後、数か月後には無事ネイルサロンを開業できた。
パトロン募集はもうしていないが、彼との関係は今でも続いている。
筆下し
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