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僕とヤマトイモさんは出会い系サイトで知り合った。セックスフレンド募集していた彼女に対して僕が口説き落とした形だ。
それにしてもヤマトイモである。セックスフレンド募集に対してそんな根拠のわからない名前を使うものなのだろうか。ただし、僕も「青のり」なんてふざけた名前を使っていて、それが幸いして「大和芋のとろろに青のりって合うよねー」と言うくだらない会話が発生して、結果としてそれがきっかけで出会えてセックスフレンドになれたのだから、偶然にもほどがある。まあ、偶然とはいえ、ヤマトイモさんが僕と同じ地区に住んでいて、たぶん高校も一緒だったという物理的な接点もあったのだが。
そんな彼女に今さらながらどうしてヤマトイモなんて名前にしているの?と聞いてみた。すると「んー、それは青のりさんと同じ理由かな?」とはぐらかされた。ちなみに、僕が青のりと名乗っているのは、単純な話で、僕の本名が「青〇則〇」だからだ。略して青のり。親もそれを狙って名前を付けたとしか思えず、小学生の頃からずーっと「青のり」と呼ばれてきた。当時のクラスメイトも、僕の本名は知らずとも「青のり」と言うプチインパクトなニックネームは覚えてくれているに違いない。だいたい、先生まで僕のことを「青のり」と呼んでいたのだから。そして、僕も最初は嫌だったものの高校生になる頃には、すっかり「青のり」と呼ばれることになじんでいた、と言う経緯がある。
僕と同じ理由・・・と言うことは、ヤマトイモさんは「大和妹子」と言う歴史の教科書にでも出てきそうな本名なのだろうか。んなわけあるかい。
「昔、クラスで好きな男の子がいてさ」
すると、ヤマトイモさんがしみじみと語り始めた。
「青のりには大和芋だと思うんだよね、私は」
なるほど、好きだった男の子が「青のり」と呼ばれていて、彼に憧れていた彼女は、自らを「ヤマトイモ」と名乗ることによって彼に気に入られようとしていたわけか。何と言う泣かせる話だろうか・・・て、え?
「今頃気づいたか!おせーんだよ!」と、僕は10年前の面影もなく美人になっていたヤマトイモさんにゴツンと殴られた。
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