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鬱病だったことがある。自分なんて所詮うんこ生産マシーンでしかないとその存在に疑問を抱き、自部屋とトイレを行ったり来たりして毎日うんこするだけの生活を送っていた。経済的問題で働きに出なくては食い詰めてしまう。でも、それでもいいかと思っていた。家賃の督促に訪れた管理人が、部屋で餓死している僕を発見するのだ。世界がうんこ臭くならなくなるだけでも、生きる価値よりも死ぬ価値の方があるんじゃないかな、と思っていた。
ただ、そんな当時の僕に救いがあったとするならば、インターネットでの交流は続けていたことだ。うんこ臭い自分に外を出歩く資格はないと考えていたが、ネットの世界は別だ。人間味のないテキストだけのやりとりは僕にとってはフィクションの世界に近かった。
その中に、うん子さんはいた。「私なんてうんこみたいな存在だから」が口癖の女性だった。そんなうん子さんに、僕と似ているのかな?と、やや興味が沸いて、思い切って話しかけてみた。
するとうん子さんは「ああ、結構近くに住んでるんだね。じゃあ一度会って、一緒にうんこする?」と誘いかけてきてくれた。即会いかよ!と腰が引けたが、僕はうん子さんとの即会いに何かを期待するように運命に導かれるかの如く半年ぶりに家の外に出たのである。
うん子さんはサングラスにマスクと言う完全防備で僕の前に現れた。そして「ここじゃなんだから」といきなりホテルに案内された。本当に僕のいるところで、彼女はうんこするつもりなのだろうか?と考えていると、いつもうんこしたがっている僕の大腸もなぜだかおとなしくなっていた。
「あー、何だか今日は出ないわ。したくない時にもよおして、したい時に出てこない、うんこなんてそんなもんだよね」
うん子さんもまた、自分のうんこの多さと臭さに辟易としていて、自虐的に自分と同類の人間とうんこを嗅ぎ合えば、お互いの傷は癒せるんじゃないか?そう思っていた時に僕と出会ったのだそうだ。
こうして、僕はうん子さんと頻繁に会うようになった。それは鬱からの脱出を意味していた。
「家ではすごく出るのに、○○くんと会っている時はちっとも出てこようとしないの。面白いもんだね」
それは僕も同様だった。そう言って笑ううん子さんのうんこを見ることは、これから一生ないと思う。
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