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15、16、17と僕の人生暗かった。やることなすこと負の要素しかなく、唯一の友達が親の借金抱えて高校はおろか人生からも逃走、好きになった女の子は万引きなどの窃盗容疑で退学処分、僕が慕っていた先生は未成年援助交際が発覚して解雇と、僕と関わるとろくなことがないと噂さえ立つようになった。
誰とも関わらなければ誰も不幸にならないのではないか。僕には人と付き合う資格さえないのか。そんな風に思い詰めてしまった時期さえあり、ずっと友達も彼女も作らず独りぼっちで生きてきた。
そして、気づけばすっかりオナニーだけは上手くなっていた。と言うか、人と関わらずに楽しめる遊技と言えばゲームかオナニーしかない。ゲームも好きなのだがやっぱりオナニーだ。エロ動画からの一方通行でヌク。動画で腰を振っている女優とはおそらく今後の人生で一切関わることがない。男性だから性欲は誰にでもあるが、女性と関わらずにそれを発散できる最高の遊戯だ。
がしかし。一方通行が寂しくなる時もある。やはりコミュニケーションが欲しいと思うのもつながりを求める人間のサガだ。でも、僕は人を不幸にはしたくない。そこで選択肢として勇躍浮上したのがオナ電募集だ。
オナ電ならば面を突き合わさないからそこまで関わりが深まるわけがない。さらには自分も性欲を発散して相手の性欲さえも支配することができる。人を不幸にばかりしてきた僕が人に幸福をもたらすことができるのだ。やらずにどうする！
と言うわけで、僕はオナ電募集を開始した。相手を見つけるのに苦労はしたが、その末にちょっとメンヘラっぽい女の子とつながることができた。オナ電するだけだから、その人の人となりはどうでもいい。というか、人を知り過ぎたら人を不幸にしてしまうのが僕と言う存在だ。それくらいがちょうどいい。
僕は彼女を存分に幸福にしてやろうと思った。そのことで僕自身も幸福になれると信じていた。
だが、盛り上がってさあこれからフィニッシュ！と言う時にバッテリーエラーでスマホがブチッとちぎれて二度と起動しなくなった。どんだけ不幸なんだ、僕。
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