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私には好きな人がいます。その人は、配達にくる女性。私は彼女に会うため毎週のように配達の依頼をしています。お陰で世間話をするくらいになってきました。「おはようございます。配達をもらいに来ました。」「いつもすまないね。」「いいえ、毎週尋ねているからこそ配達のご依頼がないと逆に心配しちゃいます。」「そう言ってありがとう。」彼女の笑顔が私にとっての癒しになっていました。
そんなある日、私が晩飯を食べに料亭に行きました。「純ちゃん、いらっしゃい。」「いつもの頼むよ。」私は一人暮らしということもあって、このお店に毎日晩御飯を食べにきています。
「いらっしゃいませ。」お店に働くバイトの子がビールを注いでくれました。「あれ、酒井さん。」その声で注いでくれた人の顔を見るとなんと、毎週配達に来てくれる彼女でした。「君か、ここで働いているのか。」「はい、今日からです。」「純ちゃん、新人の子知っているか。」「家の配達できてくれているんだ。」「そうか。」「ここでも君に会えるなんて嬉しいよ。」「ありがとうございます。」私は本当に幸せを感じました。
そして、月日が経つに連れて初めて彼女と一緒に居酒屋でお酒を飲むことになりました。「2人で飲めて嬉しいよ。今度はデートしたいな。」「お金貰えるなら是非。」「本当か、お金貰えるなら次はデートしてくれるのか。」「冗談ですよ。だって、2人でこうお酒を飲んでいるのもデートじゃありませんか。」「それはそうだ。」
楽しい時間はあっという間に過ぎ、私は彼女にタクシー代をあげました。「大丈夫ですよ。近くだし。」「いいから、こんな爺さんとデートしてくれたお礼だ。受け取って、そしてまたデートしよう。」「はい、分かりました。お金貰えるなら是非。」冗談ぽくいう彼女に私はますます好きになってしまいました。
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